矯正歯科治療を始める前に

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矯正治療をお考えの患者さまへ

矯正歯科治療を始める前に

矯正歯科治療を始める前に

矯正歯科治療をご検討中の方のなかには、治療に対して不安を感じている方も多いのではないでしょうか。当クリニックでは、患者さまが安心して矯正歯科治療を始められるように、患者さまに寄り添い、信頼関係を築くことを心がけています。
初診のカウンセリングでは、患者さまのお口の現状と治療方針について専門用語などを使わずにわかりやすくご説明し、治療に対する不安や疑問があれば丁寧にお応えいたします。矯正歯科治療は治療期間が長く、費用面での負担も大きいため、十分にご納得いただいたうえで治療を始めることが大切です。カウンセリングは30分としっかり時間をおとりしますので、どうぞ遠慮なくお悩みやご要望、ご質問などをお聞かせください。
矯正歯科治療に精通した歯科医師が、一人ひとりにより適した治療をご提案いたします。

矯正歯科治療をするにあたって

これから矯正歯科治療を始めようとお考えの方に、治療前に知っておいていただきたいことがあります。
※以下に列挙することのなかには、矯正歯科治療を進めるうえで予知できるものもあれば、そうでないものもあります。

  • 矯正装置を装着したばかりのころは、不快感や痛みが生じることがあります。これは歯を動かすことで生じる痛みなので、悪いものではありません。個人差はありますが数日で慣れることが多いため、心配はありません。
  • 歯の動き方には個人差があります。そのため、予定よりも治療期間が延びる可能性や、さまざまな問題によって予定していた治療計画を変更する可能性があります。その際には患者さまに十分にご説明させていただきます。
  • 矯正装置や顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さまのご協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • 矯正治療中は矯正装置を歯に装着しているため、歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に歯を磨き、定期的にメンテナンスを受けることが重要です。また、歯が動くと歯が重なって隠れていた箇所に虫歯が見つかる場合があります。
  • 歯を動かすことにより、まれに歯根が吸収して短くなる場合があります。また、歯肉が痩せて下がることもあります。
  • ごくまれに歯が骨と癒着しているために歯が動かないことがあります。
  • ごくまれに歯を動かすことで歯の神経が障害を受けて壊死することがあります。
  • 治療の途中で金属アレルギー症状が出ることがあります。その際はアレルギー検査を受けていただき、当該のアレルギー物質を避けた装置・ワイヤー等に変更することがあります。
  • 治療中に「顎関節で音が鳴る」「顎が痛い」「口があけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • 歯の形を修正したり、噛み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。この場合、少なからず歯を削る必要がありますので、患者さまには十分にご説明をしたうえでご了承をいただいてから処置を行ないます。
  • 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、被せ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  • 矯正装置を外した後、現在の噛み合わせに合った被せ物や詰め物になるように再治療していただく可能性があります。
  • 顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化することがあります。
  • 矯正装置を外した後、保定装置を指示通りに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • 治療後に親知らずが生えて、歯並びにデコボコが生じる可能性があります。また加齢や歯周病などにより歯を支えている骨が痩せると噛み合わせや歯並びが変化することがあります。このような場合には、再治療が必要になる可能性があります。
  • 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
  • 機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。

このような症状でお悩みではありませんか?

不正咬合とよばれる歯並びや噛み合わせの異常には、
以下のようにさまざまな種類があります。
不正咬合は見た目に問題があるだけでなく、
口や体の健康を阻害する可能性もあるため注意が必要です。
気になる症状がある場合は当クリニックにご相談ください。

デコボコ・ガタガタ(叢生)

デコボコ・ガタガタ(叢生)

歯のサイズに対して顎が小さい、または歯がきれいに並ぶためのスペースがないことが原因で歯列がデコボコになっている不正咬合です。犬歯が歯列から突出している八重歯も叢生(そうせい)の一種で、乱ぐい歯ともいいます。歯と歯が重なっている部分に汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

すきっ歯・歯と歯の間が広くあいている(空隙歯列)

すきっ歯・歯と歯の間が広くあいている(空隙歯列)

歯と歯の間にすき間がある不正咬合です。上唇小帯の異常がある場合や生まれつき歯の数が足りない・歯が小さいという場合に生じます。よく見られるのは歯列全体にすき間があるケースと前歯の中央にすき間があるケースです。歯列にすき間があると食べ物が詰まりやすいほか、発音するときに息漏れしやすく、正常に発音できないことがあります。

上の歯が出ている・出っ歯(上顎前突)

上の歯が出ている・出っ歯(上顎前突)

上下の歯を噛み合わせたときに上の前歯が極端に前方に突き出ている不正咬合です。上顎の過成長や下顎の成長不足、下唇を噛む・舌を突き出すなどの癖、歯と顎のサイズのアンバランスなどが原因として考えられます。唇が閉じづらいためにお口の中が乾燥して細菌が繁殖しやすく、虫歯や歯周病のほか、口臭にも注意が必要です。

下の歯が出ている・受け口(下顎前突)

下の歯が出ている・受け口(下顎前突)

上下の歯を噛み合わせたときに下の前歯が上の前歯より前に出ている不正咬合です。一般的に受け口とよばれる噛み合わせで、食べ物を噛み切ることが難しく、顎にも大きな負担がかかります。骨の大きさに原因があるケースでは外科手術を必要とする場合もありますが、その場合には外科手術および手術前後の矯正歯科治療に保険が適用されます。

前歯が噛み合わない(開咬)

前歯が噛み合わない(開咬)

上下の歯を噛み合わせたときに奥歯は噛み合っていても前歯が噛み合っていない不正咬合です。食べ物を噛み切りにくいほか、奥歯に過剰な負担がかかるために奥歯の寿命を縮めます。原因には指しゃぶりや舌を突き出す癖、口呼吸などがあるほか、骨格が原因の場合もあります。骨格が原因で外科手術を必要とする場合には保険が適用されます。

噛み合わせが深い(過蓋咬合)

噛み合わせが深い(過蓋咬合)

上下の歯を噛み合わせたときに下の前歯が見えなくなるほど上の前歯が覆いかぶさっている不正咬合です。遺伝による骨格の異常のほか、唇を吸う癖や下唇を噛む癖などが原因となります。顎に負担がかかりやすいため顎関節症を引き起こしたり、下の前歯が上の前歯の裏側の歯肉に当たることで、歯肉に炎症が起こったりする場合があります。

著しい顎の骨のゆがみ(顎変形症)

著しい顎の骨のゆがみ(顎変形症)

極端な受け口や出っ歯などで上下の顎のずれや顎の骨のゆがみが大きく、顔貌や噛み合わせに異常をきたしている不正咬合です。通常の矯正歯科治療だけでは十分な治療結果が期待できない場合が多く、顎の骨を外科的に手術で切って動かす治療が必要になります。外科手術をともなう顎変形症は、手術とその前後の矯正歯科治療に保険の適用が可能です。

永久歯が生えてこない(埋伏歯)

永久歯が生えてこない(埋伏歯)

歯が骨や歯肉の中に埋まっており、何らかの原因で自然に生えることができない状態です。症状に応じて矯正装置を使って歯が生えるためのスペースを確保する治療や、埋伏歯開窓術という歯肉切開して歯を引っ張り出す治療を行ないます。前歯の永久歯が3本以上生えてこないケースで、埋伏歯開窓術と矯正歯科治療が必要な場合には、保険の適用が可能です。

永久歯の数が少ない(先天性欠如)

永久歯の数が少ない(先天性欠如)

生まれつき永久歯が部分的に欠如している状態です。歯の欠如によってあいてしまったスペースは、矯正歯科治療で埋めることができます。顎骨がやわらかい子どものうちに治療をすると、スムーズな歯の移動が可能です。なお、6本以上永久歯が生まれつき欠如している場合は、矯正歯科治療を保険適用で受けられます。

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初診来院時のご相談には十分な時間をお取りしたいので、あらかじめお電話によるご予約をお願いいたします。

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