ハーフリンガル
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上顎は裏側に、下顎は表側に
装置を装着するハーフリンガル
会話をしているときや笑ったときに口元で目立つのは、上顎の歯です。一方、下顎の歯は唇に隠れやすく、それほど目立ちません。
ハーフリンガルは、目立ちやすい上顎には歯の裏側に、下顎は歯の表側にワイヤーとブラケットによる矯正装置を取りつける矯正歯科治療です。両顎ともに表側矯正で治療する場合よりも装置が目立ちにくいうえに、両顎ともに舌側矯正で治療する場合よりも治療費を抑えることができます。
表側矯正と舌側矯正の両方のメリットを兼ね備えているのが、ハーフリンガルです。
上下とも歯と唇に隠れることから銀色の装置であっても気づかれにくくなります。
こんな方におすすめです
- できるだけ周囲に知られずに矯正治療をしたい
- 結婚式など大切なイベントを控えていて目立つ装置は避けたい
- 人前に出る職業なので見た目が気になる
- 就活中または営業職などで第一印象を良くしたい
見えにくいハーフリンガルのメリット
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両顎ともに表側矯正するより装置が目立たない
MERIT
通常の表側矯正の場合、両顎ともに歯の表側に装置を取りつけるため、口をあけたときに装置が目立ちます。一方、ハーフリンガルなら口をあけたときに目立つ上顎は歯の裏側に装置を取りつけるため、笑顔になっても装置が見えにくく、見た目が気になりません。
当クリニックでは、白色のブラケットを採用しており、下顎の表側に装着する矯正装置をより目立ちにくくすることが可能です。 -
両顎とも舌側矯正するより治療費がかからない
MERIT
歯の裏側に矯正装置を装着する舌側矯正の場合、歯科医師に専門的な知識と技術力が求められるだけでなく、カスタムメイドで装置を作製する必要があるため、どうしても治療費が高額になってしまいます。しかしハーフリンガルなら、下顎は表側矯正で治療するので両顎とも舌側矯正で治療する場合よりも治療費を抑えることが可能です。
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MERIT
下顎は表側に装置をつけるため発音しやすい
歯の裏側に矯正装置を取りつける舌側矯正では、サ行・タ行・ラ行などを発音しようとすると舌先に装置が接触してしまうため、正しく発音できない場合があります。一方ハーフリンガルの場合は、下顎は歯の表側に装置を装着するため、舌先に装置が接触することはなく、発音が阻害される心配はありません。
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MERIT
虫歯リスクを低減させる
歯の裏側は表側よりもおよそ3倍も表面のエナメル質が厚いため、虫歯菌が出す酸に溶かされにくい特性があります。ハーフリンガルでは、上顎はエナメル質の厚い歯の裏側に装置を取りつけるため、両顎ともに表側矯正で治療する場合よりも虫歯リスクを低減させることが可能です。ただし、装置を取りつけた歯は磨き残しができやすいので、毎日きちんと磨く必要があります。
ハーフリンガルのデメリット
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上顎の歯に食べ物が挟まりやすい
DEMERIT
上顎だけ歯の裏側に矯正装置を取りつけるハーフリンガルでは、食事中に食べ物が装置に挟まりやすくなります。また、目視できないので食べかすが溜まっていても気づきにくいので注意が必要です。虫歯を防ぐためには、しっかりと溜まった食べカスを取り除くように注意して歯を磨きましょう。
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表側矯正よりも治療費が高額になる
DEMERIT
舌側矯正の装置はカスタムメイドで作製する必要がありますし、歯の裏側に装置を取りつけるため専門的な技術が必要です。そのため、ハーフリンガルは上顎だけとはいえ両顎とも表側矯正で治療する場合よりも治療費は高額になります。費用をできるだけ抑えたい場合は、両顎ともに表側矯正のほうが適しているでしょう。
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DEMERIT
舌が傷ついてしまう場合がある
歯の裏側に矯正装置がついていると、上の歯の裏側に舌先をつけて発音をする際に舌がワイヤーに引っかかったり、舌が傷ついてしまったりする場合があるので、慣れるまでに十分な注意が必要です。また、歯の裏側に装置があることで舌がおさまる上顎の部分が狭く感じる場合もあります。
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DEMERIT
上顎の歯の歯磨きが難しい
下顎は表側矯正なので、装置のすき間に溜まった食べかすや歯垢を目視しやすく、歯磨きもスムーズにできますが、上顎は舌側矯正なので装置に溜まった汚れが見えにくく、歯磨きにはコツが必要です。歯科医院で指導を受けた方法できちんと磨くのはもちろんのこと、磨きやすいコンパクトな歯ブラシを使うなど工夫すると良いでしょう。
●矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用
- ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
- ・治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に1年半~3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年、永久歯がすべて生え揃った後に行なう第2期治療で1~2年半を要することがあります。
- ・歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
- ・装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- ・治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
- ・歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
- ・ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ・ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
- ・治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
- ・治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- ・問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
- ・歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
- ・矯正装置を誤飲する可能性があります。
- ・装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
- ・装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- ・装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
- ・顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- ・治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
- ・加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
- ・矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。
●リンガル(舌側)矯正装置による治療にともなう一般的なリスク・副作用
- ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・装置に慣れるまで発音しづらいなどの症状が出ることがあります。
- ・矯正装置を装着している期間は、適切に歯磨きができていないと、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。歯磨き指導をしますので、毎日きちんと歯を磨き、口腔内を清潔に保つようご協力をお願いします。
- ・歯磨き、エラスティック(顎間ゴム)の使用、装置の取り扱い、通院などを適切に行なっていただけない場合、治療の期間や結果が予定どおりにならないことがあります。
- ・成長期の患者さまの治療では、顎骨の成長を予測し、現段階において適切な治療を行ないますが、まれに予期できない顎の成長や変化によって治療法や治療期間が大きく変わることがあります。また、顎の変形が著しい場合には、矯正治療に外科的処置を併用することがあります。
- ・歯を移動させることにより、まれに歯根の先端がすり減って短くなる「歯根吸収」を起こすことがあります。しかし、適切な矯正力で歯を移動させることでセメント質(歯根表面を覆っている組織)が修復されるため、歯根吸収のリスクを軽減できます。
- ・歯の周囲の組織は、治療前の状態に戻ろうと「後戻り」する性質があるため、治療後も数ヵ月から1年に1回ほどの頻度で通院いただいて歯の状態を管理し、後戻りを防ぐ必要があります。